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音楽制作にAirPodsを使ってはいけない理由

音楽制作にAirPodsを使ってはいけない理由 29

音楽制作にAirPodsを使ってはいけない理由 30
きぴろ
AirPodsだとケーブルがなくて楽だから、音楽制作もはかどるなぁ!

と言ってDAWなどでAirPodsを使っている人はいるんじゃないでしょうか。

結論から言うとAirPodsで音楽制作すると、AirPodsの遅延や周波数特性によって作られた音源を別の環境で再生すると、ほぼ100%違う音になります

この記事では音楽制作にAirPodsを使ってはいけない理由を解説していきます。

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音楽制作にAirPodsを使ってはいけない理由

音楽制作にAirPodsを使ってはいけない理由 31

AirPodsの性能がダメだという話ではなく、そもそもAirPodsは音楽制作を想定して作られていません

まあ当たり前なことなんですが、音楽制作するときは音楽制作用のイヤホン又はヘッドホン、スピーカーで制作しなければなりません。

音楽制作にAirPodsを使ってはいけない理由

  • 遅延が大きすぎる
  • 周波数特性が音楽制作向きではない

 

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AirPodsは遅延が大きすぎる

音楽制作にAirPodsを使ってはいけない理由 30
きぴろ
AirPodsで動画見てもほとんど遅延ないけど?

今のワイヤレスイヤホンは音ゲーを違和感なくプレイできるほど低遅延になりましたが、それは事前に出来上がった音源と映像を同期させているだけで、実際には200ms前後の遅延が発生しています。

音楽制作にAirPodsを使ってはいけない理由 33

出典:https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00160/071300131/?P=5

遅延が一定の範囲ならPCの方からどれくらい遅延(レイテンシー)しているかを設定することによって、MIDIデバイスなどの入力を同期させることはできます。

しかしAirPodsなどのワイヤレスイヤホンの場合、この遅延(レイテンシー)が一定になることは絶対にありません

 

二度手間のサウンドデバイス

AirPodsを使うということはブルートゥースでPCにインストールされているソフトウェアのサウンドデバイスに繋げることになるのですが、DAWはサウンドデバイスを独占することも珍しくありません

これがどういうことを意味するかというと、そもそもDAWを立ち上げたままAirPodsをPCに繋げられなかったり、別でハードウェアのサウンドデバイスを用意してもそのデーターを再びPCのサウンドデバイスに返さなかったりしなければいけないので、どうしても遅延が大きくなってしまうのです。

もう少し専門的な話になると、有線よりも無線のほうがオーディオ信号の送信量が少ないですのでノイズも発生しやすいです。
インターネット回線に例えると分かりやすいです。一般的には無線より有線の方が回線速度が速いですよね。

それで大体どれくらいの遅延になるかといと、BPM120で八分音符1個分くらいの遅延、もしくはそれ以上かかることも。

 

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周波数特性が音楽制作向きではない

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仮に遅延の問題が解決できたとして、次に問題になるのが「音作り」です。

遅延(レイテンシー)は音作り以前の話でしたが、今度はその音作りもまともにできないのです

というのも、AirPodsの周波数特性はかなり低音が強調されています

 

周波数特性とイコライザー

DAWを立ち上げて、プラグインを読み込んで音が鳴る状態になったとします。

まずあなたは何をしますか?

たぶんDAW初心者なら「ガンガン打ち込んでくぜ!」となると思いますが、ある程度DAW経験のある人ならまず音源にコンプレッサーとイコライザー(以下EQ)をかけて音作りをしますよね

EQをかけるときAirPodsで音作りをしても全く意味がありません。なぜならAirPodsの周波数特性によってEQがかかっているようなものだからです。

以下の画像はAirPodsの周波数特性を客観的に聞いてグラフにしたものです。

Powerbeats ProとAirPodsの周波数特性のイメージ(筆者作成) Powerbeats Proは低音が強調されている。この点はBeats by Dr. Dre製品に共通している

出典:https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00160/071300131/?SS=imgview&FD=1076048937

見ての通りすでにEQかけた後のような形になっていますよね。この状態で音を作り込んでも他のイヤホンで聞くと違う音になってしまいます。

なのでできるだけフラットな周波数特性のイヤホンやヘッドホンを使った方が良いというわけですね。

つまりAirPodsでは音を作り込むことができないというわけです。

 

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Q&A

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ラフと、デモ、下書きはでAirPodsを使うのは?

音楽制作にAirPodsを使ってはいけない理由 36
ちょっとした下書きでAirPodsを使うのはアリですか?
音源の制作以外の用途なら割とアリだと思います。
音楽制作にAirPodsを使ってはいけない理由 30
きぴろ

最初に音楽制作と広くまとめてしまったのですが、楽譜清書を音で確認しながらという作業くらいならAirPodsでも十分使えますね。

私は基本的に音源制作はPC、楽譜制作はiPadと使い分けており、音源を作る必要のない楽譜制作ではほとんどAirPodsを使用しています。

 

ミックスのときだけ別のヘッドフォンでやるのは?

音楽制作にAirPodsを使ってはいけない理由 36
楽曲を作り上げていく過程はAirPodsで最後のミックスだけヘッドフォンでやるのはどうですか?
そもそもミックスを最後にやるべきだとは思いません。
音楽制作にAirPodsを使ってはいけない理由 30
きぴろ

全てのパートをレコーディングする場合は必然的に最後にミックスをやることになるのですが、ほとんどのDTMerはぶっちゃけプラグイン音源で楽曲制作が多いですよね。

普通のレコーディングと同じように最後にコンプレッサーやイコライザーをかける人をよく見ますが、最後に音を整えるのではなくて最初の段階で音を整えることを私はオススメしています。

 

AirPods Proはどうですか?

音楽制作にAirPodsを使ってはいけない理由 36
AirPods Proならいいですか?
AirPods Proはより個人の耳に合わせた設定になってしまうので、オススメではありません。
音楽制作にAirPodsを使ってはいけない理由 30
きぴろ

AirPodsはあくまでリスニング用と割り切りましょう。

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まとめ

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いかがでしたでしょうか。ここでこれまでのおさらいをします。

音楽制作にAirPodsを使ってはいけない理由

  • 遅延が大きすぎる
  • 周波数特性が音楽制作向きではない

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