なんてよく耳にしませんか?
いわゆる音楽のマネタイズというやつですね。
この記事では、なぜ多くの音楽家たちが音楽で稼ぐ方法を知らないのか具体的な理由とともに解説していきます。
そして音楽で稼ぐ具体的な方法もあわせて紹介します。
目次
音楽では食えないと言われる理由
音楽で食っていけないと言われている理由は大きく3つのポイントがあります。
音楽では食えないと言われる理由
- 音楽にお金を使うという認識が浸透していない
- 底辺音楽家が収益を度外視した労働を許してしまっている
- 音楽家自身が音楽で稼ぐ仕組みを理解していない
パッと見て「難しそう」と思うかもしれませんが、しっかりひとつずつ分かりやすく解説していきますのでご安心ください。
基本的に「音楽の収入って印税くらいじゃないの?」と思われがちで、印税収入の名前だけが広まってしまい労働収入という認識が全くないと言っても過言でないほど世間では浸透していません。
音楽にお金を使うという認識が浸透していない
と言われて喜んで引き受けるプロの音楽家はまず絶対にいません。
アルバイトを経験している人は時給で換算するとイメージがしやすいです。
1曲書き上げるのに5時間かかったとしましょう。すると…
2,000円(報酬) ÷ 5時間(労働時間) = 400円(時給)
日本全国でもっとも低い最低賃金が790円ですので、最低賃金の半分ほどですね。
東京都なら半分以下(1,013円)
実はこういう依頼はふつうに来ます。実際に ココナラ という私がいつも依頼を受ける仲介サイトを見てみましょう。
予算が500円なので5時間とすると時給100円ということになりますね。
楽曲制作の依頼のほとんどは ココナラ で請負っていますが、こういう有り得ない依頼は拒否しています。
これは ココナラ に限った話ではなく、どんな場所や状況でも(他サイトや人づてでの依頼)一定数あるのが現状です。
プレイヤー(演奏家)の労働時間
先程の話は楽曲制作についての話でしたが、プレイヤー(演奏家)でも同じことが言えるわけです。
例えば「結婚式のBGMで生のピアノの曲を使いたい!」となったとき、ピアニストにその依頼が来たとします。
と考えてしまった人はまだ甘いですよ。
即興でもない限り、プレイヤーには指定された楽曲を練習する時間も必要です。
本番当日と練習時間を含めれば拘束時間は大体10時間前後になるので、こういう式典やレコーディング等での演奏では1万円〜が相場となっています。
練習時間は個人でそれぞれ違いますし、いつまでも練習していてそれにお金を出していたらとんでもない額になってしまいますよね。
ここら辺はうまく折り合いをつけて演奏家側も依頼側も節度をもって報酬を決めましょう。
趣味の音楽家が収益を度外視した労働を許してしまっている
のように依頼を受けているという優越感だけでお金を貰わずに労働している、ほぼ趣味で音楽をやっている人の方が圧倒的に多いです。
こんな無法地帯の状態になっていては、依頼する側も「あ、音楽ってお金いらないんだ」と思ってしまうのも無理ありません。
音楽を始める敷居は下がり続ける
Amazonなどを見ていると良質で安価な中華製品の楽器が出回っており、音楽を始める敷居はどんどん下がっています。
また最新のDTM(コンピューターミュージック)を見ていると、音楽知識がなくても楽曲制作ができるようになってきています。
例えば、コードや和声学を理解していなくても良さげなコード進行を提案してくれる機能、リアルなオーケストラ音源などが挙げられます。
そういう安い楽器や多機能なDTMが音楽界をダメにしているということではありませんが、音楽界隈の人口が多くなるのでレベルを著しく下げてしまっているのは明白です。
また他のどんなジャンルでも言えることですが、音楽技術の高さと稼ぐ力(営業力)は全くの別物です。
音楽家が自身が音楽で稼ぐ仕組みを理解していない
おそらくほとんどの人が「印税」もしくは「講師(先生)の給料」と答えるはずです。
音楽で稼ぐ手段は少ないと思われがちですが、実は年々増えていく一方です。
ですが、音楽家は技術を高めることばかりに気が入ってしまい、稼ぐことに注力をしません。
なぜかというと、音楽で稼ぐことはどこに行っても教えてもらえないんですよね。
稼ぎ方は学校で教えてくれない
別に学校で稼ぐことを教えてはいけないという規則はありません。
経営学やマーケティングなどお金が回る仕組みを教える授業はありますが「私たちが稼ぐために何をしなければいけないのか」というのを教えてくれるわけではないんですよね。
どこの学校にしろ大抵は「就職しろ!」の一点張りです。
フリーランスになることを支援している学校はまず見た事がないので、ぶっちゃけ音大に行かなくても、Fラン大学でも良いんですよね。
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普通に就職するなら音大でも余裕
私の通っていた音大の同じコース(作曲)に所属していた知人は、早い段階でほぼ全員就職が決まっていました。
その中には2年生のうちに就職先が決まってしまった、内々定をもらった強者もいます。
8人中6人が就職希望で6人全員が就職することができたんですよ。つまり就職率100%です。
どこで営業力をつけるのか?
企業に入れば嫌でも書類仕事をすることになりますし、どのように仕事を管理しているかを学べます。
学生のうちに仕事が入ってきて、その仕事をこなしていく間にできるようにならない限り、こういう営業力って学べませんからね。
音楽家だけじゃなくフリーランス全般で言えることで、だいたい就職して5年ほど仕事をこなし実績と営業力を身につけた後に独立するというのが一般的です。
私は ココナラ で学生のうちから仕事をガンガンもらいまくったり、 アーティストオーディション などに参加して営業力を身につけました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。音楽で食べていくためには技術ばかり習得しても意味がないのです。
音楽では食えないと言われる理由
- 音楽にお金を使うという認識が浸透していない
- 底辺音楽家が収益を度外視した労働を許してしまっている
- 音楽家自身が音楽で稼ぐ仕組みを理解していない