ビッグスクーターは一昔前ブームになりました。そのブームが幕を閉じビッグスクーターは廃れると思っていましたが、更なる進化を遂げています!
2020年現在、新車で買うことのできる125cc〜ビッグスクーターの魅力をまとめました!
目次
近のビッグスクーターの傾向
フルカウルスポーツバイクが流行っているせいか、非常にスポーツ寄りの顔になってきています。ひと昔前のビッグスクーターに比べ、新排ガス規制により理論的なパワーはダウンしていますが最新の技術を盛り込みパワーダウンを感じさせません。豪華な装備とLEDバルブを搭載していることが当たり前のようになっています。
最近では150ccクラスのスクーターも多くなってきました。250ccでは大きすぎるけど125ccでは小さすぎる、その中間をとった150ccスクーターは日本の土地柄に最適な排気量なのかもしれません。
ヤマハ
NMAX155
スポーツスクーターを謳っていたTMAXシリーズのノウハウをコンパクトに凝縮させ、スクーターとしての快適さも重視したスクーターです。
「走り」と「環境性能」の融合させた"BLUE CORE"エンジンを搭載しており、高効率燃焼・高い冷却性・ロス低減を実現。「走りの楽しさ」と「燃費・環境性能」の両立をさせました。
とは言いつつオーナーからの話だと150ccクラスのスクーター全般に言えることですが、高速道路の追越車線は厳しいものがあるようです。流すだけならいけるようです。
排気量 | 155cc |
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シート高 | 765mm |
トランク容量 | 24L |
車両重量 | 128kg |
カタログ燃費 | 49.9km/h |
タンク容量 | 6.6L |
本体価格 | 350,000円 |
トリシティ155
ヤマハ独自ともいえる3輪バイクですが、免許は普通二輪免許が必要です。初めて見たときは「こんなのバイクとは認められない!」と思っていましたが、実際乗ってみるとその制動力の良さ、安定性が2輪のバイクとは桁違いで脳内に焼きつきました。
例えば前輪の片方のタイヤがマンホールでスリップしていても、もう片方がしっかりグリップしているのでなんの躊躇もなく色々な場所を走れます。一度だけの試乗でも忘れられないくらいの衝撃でした。
デメリットとしては車両重量が重くなることと、タイヤ1個分メンテナンス代が増えることくらいですね。
エンジンはNMAXと同じ"BLUE CORE"エンジンを採用しています。
排気量 | 155cc |
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シート高 | 765mm |
トランク容量 | 23.5L |
車両重量 | 165kg |
カタログ燃費 | 43.4km/h |
タンク容量 | 7.2L |
本体価格 | 440,000円 |
マジェスティS
マジェスティSはNMAX155と明確な違いは記されていませんが、NMAX155との一番大きな違いは150ccクラス専用の設計になっていることです。NMAXは125ccと155ccのラインナップがされているのでどうしても小型排気量の設計に合わせる必要があります。それに対しマジェスティSは150ccを想定して設計されているので、NMAXに比べタイヤサイズが大きかったりタンク容量やトランク容量が大きくなっています。
マイナーチェンジを重ね、NMAXにも負けない装備と150cc専用設計により走行性能が高いです。
排気量 | 155cc |
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シート高 | 795mm |
トランク容量 | 32L |
車両重量 | 145kg |
カタログ燃費 | 40.0km/h |
タンク容量 | 7.4L |
本体価格 | 372,600円 |
XMAX
MAXシリーズは小型二輪、軽二輪、大型二輪があり、XMAXは軽二輪にあたる中間ポジション250ccクラスのスクーターです。249ccの"BLUE CORE"エンジンを採用しており、マジェスティに代わる250ccスクーターです。ただマジェスティとXMAXでは走行に求めたものが大きく違うので個人的には別物と考えた方が割り切れます。
スマートキーやDCジャック、マルチファンクションディスプレイは昔に比べれば超豪華な装備ですが、現代における一般的なビッグスクーターの装備になりました。
排気量 | 249cc |
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シート高 | 795mm |
トランク容量 | 45L |
車両重量 | 179kg |
カタログ燃費 | 40.7km/h |
タンク容量 | 13L |
本体価格 | 595,000円 |
TMAX530
ヤマハはいつも良い意味で思わぬ方向へと走ります。スポーツスクーターと聞いてはじめは「?」としかなりませんでしたが、その走り見ればスポーツできていることが一目瞭然です。ヤマハが独自にスポーツスクーターのノウハウをつちかってきた正統後継車のTMAX530です。
新世代のTMAX530はヤマハ・チップ・コントロールド・スロットル(YCC-T)を装備しており、これがとても素晴らしい。私が初めて乗ったバイク(マジェスティ4D9)がYCC-T搭載のバイクだったのですが、走行状態により適切なスロットル開度にしてくれます。そのYCC-T搭載車から他のバイクに乗り換えて、自分の運転技術の低さをいかにカバーされていたかを思い知らされました。
その他にトラクションコントロールや可変電動ウィンドスクリーン、ABS 、オプションでグリップヒーター、シートヒーター、クルーズコントロール、も装備することができ、もはや言うことなしですね!
排気量 | 530cc |
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シート高 | 800mm |
トランク容量 | 不明(前型より収納量向上) |
車両重量 | 215kg |
カタログ燃費 | 28.6km/h |
タンク容量 | 15L |
本体価格 | 1,250,000円(DX)、1,150,000円(SX) |
ホンダ
PCX150
出典:PCX | Honda
PCXは街乗りのために設計されたスクーターといっても過言ではありません。バイクの中で唯一アイドリングストップ機能を装備しており、燃費もどのバイクよりも群を抜いています。また小排気量版のPCX125ではPCXハイブリッドとPCXエレクトリック(電動)がラインナップされています。
私が試乗したの小排気量版のPCX125でしたが、エンジンは低中速に振られていて2人乗り時でも発進時にパワー不足を感じませんでした。現行モデルではスマートキーやアクセサリーソケットが標準装備されています。
排気量 | 149cc |
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シート高 | 764mm |
トランク容量 | 28L |
車両重量 | 131kg |
カタログ燃費 | 52.9km/h |
タンク容量 | 8.0L |
本体価格 | 346,000円、366,000円(ABS) |
ADV150
ADV150は東京モーターショー2019年にて発表され、2020年2月に販売が開始された最新のアドベンチャースクーターです。
ADV150はPCX150と同じエンジンを搭載したアドベンチャースクーターになっており、X-ADVをそのまま150ccに取り入れたようなスクーターです。
最近人気が出てきた150ccクラスのバイク+アドベンチャーバイクが掛け合わさり、今日本では4000台以上の受注がされています。(年間販売計画台数は3000台)
「軽量でコンパクトなスクーターでありながら、毎日の通勤から旅行まで使える」というようなコンセプトを掲げており、舗装路からある程度の未舗装路まで多くカバーできます。
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【愛車レビュー】ADV150オーナーインプレ
ADV150は2020年2月にミドルクラスのアドベンチャースクーターとして販売された、まさに最新のバイクです。 最近人気が出てきた150ccクラスのバイク+アドベンチャーバイクが掛け合わさり、今日本で ...
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フォルツァ
2018年にフルモデルチェンジをし、スポーツらしいデザインになりました。走行中でも設定できる電動式可動スクリーンに加え、ホンダスクーター初となるHonda セレクタブル トルク コントロールを採用。前後のホイールに設置された車速センサーからスリップ率を算出し、そのスリップ率に応じてエンジン制御をし後輪のスリップを抑制します。
その他にスマートキー、アクセサリーソケット、ABSが標準装備です。
排気量 | 248cc |
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シート高 | 780mm |
トランク容量 | 不明(フルフェイスヘルメット2個入ります) |
車両重量 | 184kg |
カタログ燃費 | 41.0km/h |
タンク容量 | 11L |
本体価格 | 599,000円 |
スズキ
バーグマン400 ABS
バーグマン400 ABSはより快適なライディングポジションを追求しており、2段階調整できるバックレストに左右の足元付近を絞り込んだカットフロアボードを採用したことにより足つき性がバツグンに良いです。またエコドライブインジゲーターにより燃費の良い運転が一目でわかるようになっています。
スズキ特有の低中速の力強いトルクはバーグマン400 ABSでも健在です。
また後輪をロックすることができるブレーキロックレバー(いわゆるパーキングブレーキ)を装備しており坂道でも安心して駐輪することができます。
排気量 | 399cc |
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シート高 | 755mm |
トランク容量 | 42L |
車両重量 | 215kg |
カタログ燃費 | 26.5km/h |
タンク容量 | 13L |
本体価格 | 740,000円 |
バーグマン200
いわゆるバーグマン400 ABSの200cc版です。主要装備はほぼバーグマン400 ABSと同じですが、多少デザインが違ったりABSやブレーキロックレバーを装備していなかったりします。その分しっかり値段も抑えられています。
排気量 | 199cc |
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シート高 | 735mm |
トランク容量 | 41L |
車両重量 | 163kg |
カタログ燃費 | 36.0km/h |
タンク容量 | 10L |
本体価格 | 465,000円 |
BMW
C 400 X / C 400 GT
2019年に販売開始されたC 400 X / C 400 GTはBMW Motorrad初のミドルサイズ・スクーターになります。
C 400 XはBMWの二輪をイメージしたデザイン、C 400 GTはBMWの四輪をイメージしたデザインになっています。
オプションによりBMW MotorradコネクティビティをつけることでBluetoothでスマートフォンと連携することができ、音楽やカーナビ等を操作できます。
C 400 X / C 400 GTはどちらも水冷4ストローク単気筒エンジンを採用しています。
C 400 X | C 400 GT | |
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排気量 | 349cc | 349cc |
シート高 | 775mm | 775mm |
トランク容量 | フレックスケースシステム(停車時可変) | フレックスケースシステム(停車時可変) |
車両重量 | 205kg | 215kg |
カタログ燃費 | 28.57km/h | 28.57km/h |
タンク容量 | 12.8L | 12.8L |
本体価格 | 851,000円 | 912,000円 |
C 650 GT / C650 Sport / C evolution
C 600シリーズの後継車のC 650 GTとC 650 Sportは同じエンジンを使用しているが、デザインが大きく異なります。
C 650 GTは死角に入った車両を知らせてくれるサイド・ビュー・アシストが搭載されており、ライダーをサポートします。また可変電動ウィンドスクリーンやグリップヒーター、シートヒーターが標準搭載です。C 650 Sportにはサイド・ビュー・アシストや可変電動ウィンドスクリーン が搭載されていません。そのかわりC 650GTに比べるとスリムなデザインになっています。
C evolutionは電動スクーターとなっており、運転には大型二輪免許が必要です。トランク下はほとんどバッテリーになってしまうため容量はあまり多くはないです。
C 650 GT | C 650 Sport | C evolution | |
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排気量 | 647cc | 647cc | モーター(大型二輪) |
シート高 | 805mm | 810mm | 765mm |
トランク容量 | フレックスケースシステム | フレックスケースシステム | フルフェイス1個ほど |
車両重量 | 267kg | 249kg | 275kg |
カタログ燃費 | 21.7km/h | 21.7km/h | 航続距離 160km |
タンク容量 | 15.5L | 15.5L | 充電時間 4時間30分 |
本体価格 | 1259800円 | 1205800円 | 1562000円 |