2019年あたりから人気が出始めた150ccクラスの中型バイク。
150ccバイクの国内車はまだまだ普及していませんが、150ccのラインナップは少しずつ増えてきています。
150ccクラスのバイクは車重が軽く取り回しがしやすく、燃費が良いなど日本の一般道に「ちょうどいい」サイズなのです。
PCX150 / PCX HYBRID(ホンダ)
出典:PCX | Honda
PCXシリーズは燃費の良さと環境性能を両立させた「eSP」というエンジンを搭載しています。このeSPエンジンは汎用性が高くホンダスクーターのほぼ全てに搭載されるようになりました。PCX150はPCX125では乗れなかった高速道路や自動車専用道路が通れるので道の選択肢が増えます。
そしてPCXシリーズはバイク業界でいち早くアイドリングストップ機能が搭載されたバイクです。そのためストップ&ゴーの多い街乗りでも高い燃費性能があります。[カタログ燃費:52.9km/L]
初期のPCXはバッテリー電圧が低いときエンジンが始動できなくなることがありましたが、現在はバッテリーの電圧が低いときはアイドリングさせるようになっています。
さらにPCXはバイク業界初のハイブリッド車となりました。
ハイブリッド車であるPCX HYBRIDは12Vのバッテリーに加えリチウムイオンバッテリーを積んでいます。車のハイブリッド車と同じように発進時のアシストをしますが、PCX HYBRIDの場合は燃費の向上を図っているのではなく走行性能の向上のためのアシストとなっています。[カタログ燃費:55.0km/L]
バッテリーアシストによりPCX HYBRIDはPCX150と比べ発進時や加速時、さらには登坂時により力強く走ることができます。
ただしリチウムイオンバッテリーを積んだことによりスクーターの最大のうりであるメットインスペースを圧迫してしまっています。
PCX HYBRIDの試乗インプレはこちらの動画を見ると分かりやすいです。
マイナーチェンジによりスマホが充電できるアクセサリーソケットやスマートキー、LEDヘッドランプを搭載されました。
【PCX番外編】
さらにさらにPCXは完全にバッテリー駆動となるPCX ELECTRICがラインナップに並びました。メットインスペースは完全にリチウムイオンバッテリー入れになってしまいました。
バッテリー駆動なのでとても静かなうえ、モーターの加速力はエンジンをも超えます。
ちなみにPCX ELECTRICは125ccクラス(原付2種)の扱いとなっており、法人企業、個人事業主、官公庁に限定したリース専用車です。
ジクサー150(スズキ)
出典:ジクサー|スズキ バイク
インドで生産、販売されていたジクサーが日本で販売されるようになってから150ccクラスバイクの人気が上がってきました。密かに150ccクラスバイクの火付け役となったバイクです。
街乗りでの扱いやすさや燃費を重視したバイクになっており、その結果として150ccクラスのバイクは日本の土地柄に合っていると証明しました。走り屋には物たりないバイクですが、普段乗りをするなら間違いなく最適なバイクです。
ガソリンを満タンにしても135kgという圧倒的な軽さに誰もが驚くことでしょう。口コミによる燃費は平均45km/Lでタンク容量も12Lあり、口コミによる燃費を基準にして単純計算をしても航続距離は540kmも走ることになります。
注意点はギアが5速までということです。ジクサー乗り曰く「あと1速ほしい」という声をよく耳にします。
2020年には「ジクサー150」と言う名前でモデルチェンジされました。
最近はジクサーの250cc版が出るともっぱら話題になっています。現にフルカウルのジクサーSFとそのネイキッド版ジクサー250の海外公式ホームページやリーク画像が出回っています。
トリシティ155(ヤマハ)
ヤマハ独自ともいえる3輪バイクですが、免許は普通二輪免許が必要です。初めて見たときは「こんなのバイクとは認められない!」と思っていましたが、実際乗ってみるとその制動力の良さ、安定性が2輪のバイクとは桁違いで脳内に焼きつきました。
例えば前輪の片方のタイヤがマンホールでスリップしていても、もう片方がしっかりグリップしているのでなんの躊躇もなく色々な場所を走れます。一度だけの試乗でも忘れられないくらいの衝撃でした。
デメリットとしては車両重量が重くなり取り回しが大変なことと、タイヤ1個分メンテナンス代が増えることくらいですね。
「走り」と「環境性能」の融合させた"BLUE CORE"エンジンを搭載しており、高効率燃焼・高い冷却性・ロス低減を実現。「走りの楽しさ」と「燃費・環境性能」の両立をさせました。
ADV150(ホンダ)
2019年7月にインドネシア公式サイトで発表されたADV150はPCXにも採用されているeSPエンジンを搭載するスクータータイプのアドベンチャーバイクになります。
スクーターアドベンチャーバイクであるX-ADVの150cc版という立ち位置になるでしょう。
スマートキー、ハザード、アイドリングストップ機能はPCX150から引き継がれた機能です。
メーター周りはアドベンチャーらしく様々な情報(速度、燃料残量計、平均/瞬間燃費、オドメーター、トリップメーター、時計、バッテリーインジケーター、外気温計、オイル交換通知)が表示されています。
またフロントスクリーンの高さは2段回に調節可能でロングライドにも使えます。
多少のオフロードも走れるので、キャンツーにも使えそうですね!
ADV150の燃費はPCX150譲りでなんと実測でも平均41km/L以上とかなり優等生です。
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