先日こんなツイートを目にしました。
皆さんが思う「SR400のいいところ」教えてください(´;ω;`)
CBR乗りの友人がツーリングのたびに、
毎回毎回「よくそんな不便で遅いバイク乗ってるよね、なにがいいの?www」
って煽ってきます(´;ω;`)僕はそいつのバイクを悪く言ったことないのに、さすがに凹んでます。
いいバイクなのに。。 pic.twitter.com/uOhWQzA5Rw— とも@SR400????初心者ライダー (@t_syumi1210) March 22, 2020
それぞれ個人の好みはあるとは思いますが、YAMAHAファンそしてバイク好きとして、その煽ってくる友人に一言だけ言わせて欲しい。
SR400の魅力(を勝手に解説)
出典:https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/sr400/gallery.html
1978年から販売されているSR400は空冷SOHC2バルブ400cc単気筒のエンジンを搭載したクラシックバイクです。
SR400の魅力は決して「速さ」ではありません。見た目や雰囲気、音を重視しているのです。
SR400の魅力
- キックスタートの信頼性とロマン
- クラシックでミニマルなデザイン
- 楽器由来のカラーリング
- ビッグシングルの心地よい振動
- こだわり抜かれた音
キックスタートの信頼性とロマン
現行のバイクにはほとんど付いていない「キックスターター」
と思われることも多々ありますが、キックスタートに慣れている人からするとバイクの始動の信頼性においてキックスタートの右に出るものはありません。
セルモーター始動ではバッテリーが弱くなっていたり、原付のように小さな容量のバッテリーや厳冬期では上手くかからないことも珍しくありません。
しかしキックスターターを装備している多くのバイクがチョークやデコンプを搭載していることも多く、環境に合わせて調整がしやすいわけです。
キックスタートに慣れている人ほど「セルを使わずキックで始動させる方が確実じゃない?」と口を揃えて言っていますね。
あとはキックスタートはロマンの塊ですね。
チョークを引かずにキック1発で決めたときの気持ちよさ、あのカッコよさはセル始動では味わえません。
クラシックでミニマルなデザイン
単気筒のエンジンの特性として構造がシンプルで、必要な部品数も少なくすることができるというメリットがあります。
さらにSR400はカウルもサイドカバーのひとつのみと最小限です。
今のバイクはカウルを外すと配線など詰めすぎて訳の分からないことになっているのに、SR400はカウルがなくてもこのスッキリ感。
何もかもがスマートかつスリムにまとまっている訳です。
そしてバイクが発明された初期の姿も模倣されており、まさに現代に蘇った本来のバイクの姿ということです。
ただし最新モデルには排ガス規制に対応させるため、エンジン左側にキャニスターが装備されました。SR400ファンにとってはマイナス点といえますが、時代が時代なので仕方がありませんね。
楽器由来のカラーリング
SR400で採用されているサンバーストというカラーリングは元々ギター由来で、そのルーツは諸説ありますがギターとの関連性を示しています。
「なぜ突然ギターが出てきた?」と思う人もいるかと思いますが、元々YAMAHAは楽器制作をしていた会社だったのです。
YAMAHAの金属加工技術が評価され飛行機のプロペラやエンジンを作り、そこからバイクに繋がっていきました。
ビッグシングルの心地よい振動
これは完全に個人的な好みになってしまうのですが、私は単気筒の振動が大好きです。
アイドリングや低回転時のエンジンのバタバタ感が「バイク乗ってる!」と実感させてくれるんですよ。
こだわり抜かれた音
以前、音楽家でもある私は"本当に音に拘りたいなら単気筒1択"と断言しました。
詳しくは「音楽家が考えるバイクのいい音とは」をご覧ください。
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その本気度は無響室(一切の音が反射しない部屋)で音を測定するという徹底ぶりから見ることができます。
開発者インタビューでは「どういう音を上げたい(出したい)か、どういう音を下げたいか」という解説をされています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。SR400の魅力が少しでも伝わったのなら幸いです。
SR400の魅力
- キックスタートの信頼性とロマン
- クラシックでミニマルなデザイン
- 楽器由来のカラーリング
- ビッグシングルの心地よい振動
- こだわり抜かれた音