私が大腿骨頭壊死を克服してバイクに乗るまでの話

先日こんなツイートをしました。

6歳のころ大腿骨頭壊死になり自力で歩けなくなったけど、治療中の18歳のときバイクの免許を取りました。

バイクの免許取る時も大量の身体検査を受けたのを覚えています。

自然治癒の力で20歳のときに完治。(身長と体重は激減159cm、30kg台)

現在は55kgのデブですw pic.twitter.com/XYsMt70m3A

— きぴろのバイク日記 (@SanoMarket) September 9, 2020

 

このツイートを見た大腿骨頭壊死を患ってる人々から「この病気治らないけど、治る方法あるなら教えろよ」と威圧的に言われたので、私がどのように自然治癒で治したか。

 

そして私が6歳の頃に大腿骨頭壊死になってから14年の期間をかけて完治するまでの間に、バイクを乗り始めたお話をします。

この病気のせいでバイクに乗るために意外と苦労をしたんですよ。

大腿骨頭壊死（ペルテス病）ってどんな病気？

大腿骨頭壊死は太ももの付け根（股関節）の骨に血流が行き届かなくなってしまい、骨が腐って潰れていってしまう病気です。

 

このペルテス病になると動くたびに股関節から膝にかけてに我慢できないほどの痛みが生じたりします。

 

通常、大腿骨頭壊死になると壊死した骨は再生されずに、骨切り術か人工関節に置き換えるほか治療法はありません。

 

ではどうやって私がこの大腿骨頭壊死を手術なしで治癒できたのでしょうか。

 

私が大腿骨頭壊死を自然治癒した方法

実は私のように幼児性の大腿骨頭壊死のことをペルテス病と呼びます。

このペルテス病であれば早期発見ができれば、後遺症が全く残らないくらい綺麗に治ります。

 

ペルテス病は大人の大腿骨頭壊死とは違い、血行の再開通が起こり骨の修復されるので自然治癒ができるのです。

ただペルテス病の早期発見はなかなか難しく、何件も病院を回らなければいけなく、この間にも病気は進行していきます。

 

私の場合だと運良く早期発見することができ、早くから治療を開始することができました。

そのおかげで、言われないと分からないくらいに綺麗に骨が再生されました。

 

バイクに乗るために苦労したこと

実はこのペルテス病のせいでバイクの免許を取得するのにとても苦労しました。

何が大変かというと…

詳しく解説します。

 

身体的短所が増える

ペルテス病になると成長期という育ち盛りの時期に運動ができないので、骨が成長しにくく身長が低くなってしまう傾向にあります。

バイクに乗るときに低身長はデメリットでしかありませんよね。

 

さらに脚筋肉や体力もしっかりつかないので、バイクの引き起こしが難しくなります。

バイクを取り回しには脚筋力が最も大事です。

 

筋力がつかないと体重もなかなか増えないので、押し引きもかなり大変です。

 

当時の私がバイクの免許を取得したときは、身長159cmの体重30kg台でした。（BMI18以下：重度の拒食症並み）

教習車のCB400を動かすのでさえ一苦労でした。

 

免許取得時に診断書が必要

どんな免許でも教習を始める前に、過去の病歴を申告しなければいけません。

ペルテス病のことを申告すると「それってバイク乗って大丈夫なの？病院でバイクに乗っても大丈夫なことを証明した診断書もらってきて」と言われました。

 

足の病気なのにバイクに乗っても大丈夫なのか、という疑問を思うのは至極当たり前です。

とりあえずペルテス病で入院してた病院に行き、診断書をもらってことなきを得ました。

 

しかし、18歳の成人目前というほぼ大人が小児科で5歳児と待合室で待たされるのは結構きつかったです（笑

 

バイク通学通勤に診断書が必要

教習所で診断書を出して許可を得てバイクの免許を取得しているので、バイクに乗ること自体にはなんの支障もありません。

逆に交通機関を使うときは、待ち時間や混雑時の長い立ちは足が痛むのであまり使いません。

 

なので通勤・通学ではバイクを申請するのですが、ここでも「その病気ってバイク乗っても大丈夫なの？」と言われます。

そのたび診断書を提出しなければいけないので、何度も（大人なのに）小児科に行かなければならないのです。

 

小児科に行くことが苦痛なわけではありませんが、この病気でもバイクに乗っても大丈夫ということを何度も説明する必要が非常に面倒くさいです。

日本のペルテス病発症率は0.001％と言われているので、認知されないのも仕方ありませんが…

 

 

今でも苦しめられていること

完治してバイクに乗ることも全く問題ないことはお分かりいただけたと思います。

ですが今でも苦しめられていることがあります。

 

それは天候痛です。

 

雨が降りそうなときや気圧が低いときは、左の膝下が痛みます。

意外にも股関節ではないんですよね。

 

この膝下の痛みの厄介なところは、足の感覚が非常に鈍くなることです。

自分の足の状態がどうなっているか全くわからないんですよね。

 

シフトチェンジが確実にできないのも結構危ないので、こういう時にはバイクに乗りません。

「いっそ左足を使う必要がないATにすれば良いのでは？」とマジェスティに乗ったのですが、後悔しました（笑

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まとめ

いかがでしたでしょうか！

今では大型バイクを取り扱えるくらいには元気です！

 

これが私が大腿骨頭壊死を自然治癒してバイクに乗る前でのお話でした。

同じペルテス病患者の子供たちにも、しっかり治療を続ければ問題なくバイクに乗れるくらいに動けることを教えたいですね…