という人も多いのではないでしょうか?
バイク乗りに「なぜバイクは楽しいの?」という質問に対して「乗ればわかる!」と曖昧な答えしか返ってこないものです。
「じゃあ科学的に考察してちゃんとした答えを導こう!」と考える捻くれ者は私です。
ということで、今回なぜバイクに乗ると楽しさを感じるのかを科学的、実験、論文を参考に考察していきます!
バイクの楽しさの種類は大きく3つ
今回バイクの楽しさを具体化するために大きく3種類に分けました。
- スポーツ走行などによる刺激
- 非日常の楽しさによる幸福感
- 整備やカスタムの創作的な刺激
それぞれの状況について解説します。
スポーツ走行などによる刺激
サーキット、オフロード、峠などスポーツ走行をするときに感じる楽しさです。
感覚的には遊園地のジェットコースターに似ているのではないでしょうか?
しかし、ジェットコースターと決定的に違う点が2つあります。
1つ目は自発性。つまりジェットコースターが完全受動的(決まったコースを乗り物が勝手に走る)であるのに対して、コース取りや速度、バンクなど、バイクは非常に能動的です。
2つ目は競争心が働くことです。好敵手、相手(過去の自分)がいて、それに勝つように試みます。
これらの相違点もしっかり考慮して考えます。
非日常の楽しさによる幸福感
山道や海沿いなど景色の良い道をトコトコゆったり走る楽しさです。
日常では味わえない感覚を味わうことができるときの幸福感を指します。
整備やカスタムの創作的な刺激
実は整備やカスタムは創作の一部に含まれます。
作るだけでなく、修理などのトラブルに対処するときも楽しいと感じられます。
それでは、それぞれの楽しさを具体的に解剖していきましょう!
スポーツ走行による楽しさ
先ほど述べたように、バイクに乗るとスポーツ走行による刺激を受けることができます。この刺激によって生まれる楽しさは、競争心やスピード感、そしてスリルなどがあります。
この楽しさの正体については、脳内物質の分泌が関係していると考えられています。
バイクに乗ることで発生する脳内物質についての研究はまだ十分に行われていませんが、ジェットコースターに乗った際に放出される脳内物質を参考にすると、ドーパミンとβエンドルフィンが放出されると考えられています。
ドーパミンは、多くの方がご存知だと思いますが、脳の覚醒作用や集中力を高める作用があります。
そして、一定量のドーパミンが放出されると、気分が高揚しすぎるのを抑制するために、βエンドルフィンが放出されます。
βエンドルフィンは、幸福感の正体であり、鎮静作用や幸福感を感じさせる作用があるため、モルヒネとほぼ同様と言えます。
さらに、競争という概念が入ってくると、ノルアドレナリンも無視できません。
ノルアドレナリンは、スポーツなどの運動によって生成される物質で、外部刺激に対して敏感になる作用があります。これによって視力が向上したように感じたり、判断力が向上したりします。
このように、スポーツ走行は運動に似た楽しさを生み出します。運動によって放出される脳内物質によって、気分が高揚し、幸福感を感じることができます。
特に、競争心が入ってくると、より一層の刺激が生まれることが分かっています。
非日常の楽しさ
非日常感という漠然なものを具体化させると以下のようなものに分けられるのではないでしょうか。
- バイクの振動
- 景色の良い風景
- 天候などによる刺激
なんとバイクの振動の快感と不快感を調べた研究がありましたのでここで紹介します。
参考:多入力振動の乗 り心地評価― 自動二輪車への応用
とはいうものの私は読んでもサッパリでしたが…
この著者の専門が振動の精神物理学とかなり特殊なので、他の研究や論文を読めば何か分かるかもしれません。
ただ一つ確かに言えることは、私は振動の大きいバイクが好きで心地よいと感じます。
景色の良い風景、つまり絶景を見ると幸福感を感じさせる脳内物質が多く放出されます。
例えばバイクは晴れに乗ることが多いですよね。
しっかりと日光に当たることでセロトニンの放出量が増えます。
セロトニンが不足すると鬱病になるので、非常に重要な神経物質です。
さらに風を受けたり、日光によって体温の変化があります。景色の良いものを見た時など。
五感を刺激させるようなことがあるとオキシトシンが放出されます。
オキシトシンは恋人と一緒にいる時に感じる幸福感と一緒です。
このように外的な刺激を多く受けるバイクは精神的健康を保つために意外と適していると言えるのではないでしょうか。
整備やカスタムの楽しさ
整備やカスタムは、車両の所有者にとって非常に重要な活動であり、車両の保守と改良のために行われます。整備によって、車両を長期的に健康状態に保つことができます。
また、整備によって、車両の性能を最適化し、車両の寿命を延ばすことができます。整備は、車両の安全性を確保し、所有者の安心を保つためにも重要な活動です。
カスタムに関しては、車両の所有者の個性や好みを反映するために行われます。カスタムは、車両の外観や内装を変更することができ、車両をよりパーソナライズされたものにすることができます。
カスタムは、所有者の好みに合わせた色やスタイル、装飾などを取り入れることができ、車両のデザインを独自のものにすることができます。
整備やカスタムは、所有者の個性を表現することができるだけでなく、車両のパフォーマンスを向上させることもできます。例えば、車両のエンジンやサスペンションを改良することで、車両のスピードや操縦性を向上させることができます。
これにより、車両の所有者は、より快適な運転体験を得ることができます。
整備やカスタムは、車両を愛する人々にとっては、車両の性能を引き出すことが重要な要素となっています。
整備やカスタムは、車両をより長く愛用するために欠かせない活動であり、車両を所有する人々にとっては、非常に重要な要素となっています。
音楽をしていて楽しい、絵を描いていて楽しいと同じように整備やカスタムも同じ楽しさということですね。
モノづくりが楽しいと思う人はたくさんいるのではないでしょうか?
整備、カスタムはここのモノづくりと一緒ではないかと私は考えています。
このような創作系の幸福感は主に報酬系が中心的による役割だと実証されています。
まとめ
いかがでしたでしょうか!
なぜバイクが楽しいと感じるのか、理論的に考察して見ました。
と、ここまで理屈で解説をしていましたが、ただ移動するだけで幸福感を得られるのではないかという研究が活発にされています。
それとも相まってやはりバイクは精神的安定剤になり得ます。
バイクに乗っていない人に「バイクは楽しいよ」ということを説明する時に、この記事を見せてはいかがでしょうか!