バイクに乗っているとあおり運転をされたという方は多いと思います。最近ではニュースでもあおり運転について多く取り上げられることが増えました。
実は車よりもバイクの方があおり運転をされやすいのです。なぜバイクがあおり運転されやすいのか、その理由を詳しく解説していきます。
なぜバイクはあおり運転されやすいのか?
まず前提条件として、車に乗ると気が大きくなりやすくなる人が多いです。これは心理的なもので、あおる側に大きく影響されやすいのです。
人は車を運転している時は、気が大きくなる心理傾向がある。車は自分の思い通りに動く鎧のようなもので、(オープンカーでなければ)自分が守られている空間であるからこそ気が大きくなる。したがって、自分の思い通りにならない時は、些細なことでも怒りの感情が現れやすいとされている。よく「ハンドルを握ると性格が変わる」といわれるのもこのためだ。
また、「車のナンバーでは個人情報が特定ができない」という運転者の誤まった思い込みから、衝動的な行動に走りやすい点もある。研究によると、大きくて目線の高い車や高級車に乗ると、自分が高級になったと錯覚しやすく、一部には気が大きくなって攻撃的になるドライバーもいる。また多数のステッカーや装飾品でカスタムを施している車両は、特にロード・レージを引き起こしやすい傾向がある。
ロード・レージとは「路上での激怒」という意味で、あおり運転をすることを指します。
バイクや車は仮想の武器。武器が大きいと自分も強くなったような気がして、ついつい小型のバイクや車を威嚇したりする、というか、しやすい心理状態になりやすい。そういうのはあると思う。 https://t.co/4Q7k8Yoqiw
— 池野魚 (@xPE2sMD76hWtg73) 2019年8月31日
あおり運転をしてしまう要因と心理
先ほど記述したように、車に乗ると気が大きくなります。そして繊細なことでも怒りになり、あおり運転のほとんどがその怒りが要因になっているとされているます。
2019年初めで世間を騒がせたバイクとトラックのあおり運転事故(はい 終わり)でもこの「怒り」が原因でした。
最近話題のBMWの車に乗った人が暴行を行った事件も有名ですね。こちらはバイクではありませんが、今回の事件のせいで無関係のBMWが悪く言われているのはとても悲しいです。
バイクは標的にされやすい
バイクがあおり運転の標的にされやすいのは言うまでもなくサイズの違いです。車とバイクでは車格の差は比較するまでもなく車の方が大きい場合が多いです。自分より小さな相手(ここではバイク)に対してより気が大きくなってしまうのです。
こちらの画像は自動車学校でよく目にするやつですが、走っているとバイクの存在感はより低くなります。車の死角に入りやすのも相まってバイクは標的にされやすいのでしょう。
車からみたバイクの姿
バイクに乗っている人にとっては当然のことが車しか乗ったことがない人には分からないことが結構あります。「バイクはこうだ」というのが車の人には分からないことがあるのです。
車に乗っている人たちに本当のバイクの特性を知ってもらう必要性もあります。
バイクは簡単の停止できるものと思われがち
バイクは車重が軽いから簡単に止まれると思われていることが多いですが、実際はその逆で車の方が止まりやすいのです。
実際より遠くに見えたり、速度が遅いと思われがち
これは先ほどのバイクのサイズの話と似ていて、サイズが小さいぶん実際よりも距離が離れているように見えたり、遅いように見えたりします。
事故の原因もこの「距離が離れているように見えた」という右直事故が多いです。
機動力があると思われがち
スイスイ車の合間をぬって走っていってしまうバイクもありますが、実はバイクは急な動作が苦手です。これは本当に認知がされておらず、バイクに乗っている本人まで自身の運転技術を過信して機動力があると思っている人も多いでしょう。基本的にはバイクは急な動作が苦手なのです。
バイクに乗っているときにあおり運転されたとき対処法
バイクに乗っているときにあおり運転をされたときは素直に道を譲ることや、追いかけてくる場合はその車両から逃げることを考えましょう。
とにかくあおり運転する車両から離れることが大事だと言えます。
あおり運転は予防できる
私が以前ツーリングに誘っていただいたバイク乗りの方が「ホタルランプ」を着けていました。
昔、暴走族のカスタムの一つで流行っていたらしいですがこの「ホタルランプ」を付けたことによって「後ろからの煽りは一切受けたことがない」と言っていました。
わたし自身、走っているとき「このバイクの後ろにはくっつきたくないなぁ」と思ってしまいました。ホタルランプを付けたバイクに乗っている本人も「あ〜それよく言われるや笑」とのこと。
現在このホタルランプは明度を変えられるものや点滅速度を変えられるLEDのものが多いですし、取り付けもテールランプから電源を簡単に引っ張ってこられるので良いカスタムになるのではないでしょうか。
フォグランプでも代用可能です。