私は金属アレルギー持ちなのですが、普通の金属アレルギーに比べても異常なほど反応しやすい体質です。
どれくらい反応しやすいかというと、最もアレルギー反応が出にくいとされるチタンでかぶれ、iPhoneを持っているだけで手が真っ赤になるほど。
金管楽器を数十分吹いていると記憶が飛んだりします。
そんな重度の金属アレルギー持ちの私がバイクに乗っていて不便だと感じたこと、改善策をご紹介します。
金属アレルギーではない方も、いずれ金属アレルギーになってしまったときの参考にしてください。
目次
バイクに乗るとき金属アレルギーで困ること
結論から言うと、ぶっちゃけバイク乗るときに困ることは全くありません!
思うかもしれませんが、よく考えてみてください。
バイクに乗るときの装備で、肌に金属が触れることがありますか?
基本的にバイクはグローブ着用、オールシーズン長袖長ズボンなので、肌が露出しないんですよね。
なので金属アレルギーでも、バイクを運転するのに全く支障はありません。
ただし…
運転してない時がめちゃくちゃ大変
例えば、真夏に自宅でバイクを洗車するとき普通なら軽装でしますよね。(ライディングスーツでやる人はいないはず)
私が軽装でバイクを洗車すると、身体中が赤く腫れ上がりアル中みたいな人になってしまいます。
まだ洗車は長袖を着たり、金属部分に触れないよう工夫することができます。
ところが各パーツのOHはそう簡単にいきません。
素手でやろうものならキーボードのタイピングや、スマホのスワイプが(腫れすぎて)1日できないことを覚悟しなければなりません。
軍手をつけても、水や洗剤に溶けた金属イオンで防護性はほぼ0です。(素手よりはマシ)
ではゴム手袋はと言うと、オイルとゴムの相性でツルッツルでパーツが掴めない。
とにかく金属アレルギー持ちがOHをやろうとすると色々危ないわけです。
どうやってOHしてるの?
そんな私がどうやってOHをしているのかというと、それは手にオイルを先に付けておくのです。
金属は直接肌に触れただけではアレルギー反応を起こすことはほぼなく、汗や水に溶けた金属イオンに反応するのです。
つまり金属イオンを出さないようにオイルを使うと言うわけです。
オイルというのはエンジンオイルでもいいし、サラダ油のような食用油なんかでも良いです。
こういう油は、汗や水に比べれば圧倒的に金属イオンが溶けにくいのです。
その他には長時間作業しないようにしたり、汗を拭いたり、こまめに手を洗ったりします。
ここまで徹底していればOHもギリギリできる範囲内です。
気を抜いた時が一番ヤバい
自宅のガレージで「ちょっとバイク移動してくれないかな?」なんて場面はよくあることではないでしょうか。
「あ、はいはい〜今どかすね!」と動かす時、半ズボンで足がフレームにうっかり触れたときには、足にはフレームの跡がくっきり。
ハンドルロックを解除しようとしてハンドルバーに触れたとき。
そして痒い思いをするわけです。
その他にはヘルメットの顎紐がねじれてしまい、Dリングが内側に来たときには首が汗疹のようになったりしますね。
結局は面倒くさくなって他人任せ
結局は徹底したアレルギー対策が面倒くさくなって、OHはお店に預けてしまうことが多いです。
ほとんどのパーツはアルミ素材なので多少の金属アレルギーなら反応しないのですが、重度の人はあんまり自分でやろうとは思わない方がいいかもしれません。
私ほど重い金属アレルギーの人も珍しいのですが、流石にこれで整備士にはなれないなと感じました。(笑)
金属アレルギー持ちがバイクより怖いもの
金属満載のバイクより怖いものって実は結構あります。
先ほど例に挙げたiPhoneなんかもそうですね。
グローブつけてたら指紋認証もできないし、まともに操作できない。
(iPhone5cみたいなプラスチック製のもの帰ってこないかな)
あと最近のノートPCやタブレットも排熱を考慮して全身金属製のものになってきていますよね。
保護フィルムを貼って対処すると排熱性能が下がるというジレンマ。マジで鬼かよ…
あとは腕時計を強制してくる会社もクソですね。
「プラスチック製とか革製のあるジャーン」的なことをよく言われますが、裏蓋(肌に触れる部分)は金属なんですよねー(怒)
金属アレルギー持ちで、バイクに乗るか考えている人へ
とりあえずバイクに乗るだけなら、どんなに重度の金属アレルギー持ちでも全く問題ないということは私自身で証明しています。
なので金属アレルギーは気にしなくてもいいですよ。
ただ半袖半ズボンで乗ったり、OHするのはやめときましょう。
金属アレルギーを持ってない人も注意してほしい
実は金属アレルギーを持ってない人でも突然金属アレルギーになったりすることもあるんです。
例えば、過剰に金属に触れていたりするとアレルギーを突然起こすこともあります。
バイクに乗っているだけでは金属アレルギーになってしまうことは考えにくいですが、日常的に整備を行なっている人はアレルギーになる可能性があると考えてください。
整備好きな人にはかなり酷なアレルギーではあります。
既に金属アレルギー持ちの方はバイクに乗る分には全く問題ないので、安心してバイクを始めてみてください!