手軽に遊べるNintendo SwitchとAAAタイトルを寝転びならがら遊べるGPD WIN3。
どちらもゲームを持ち運べるという魅力を持っていますが、どんな点で優れていているのかや細かい不満点を知りたいですよね。
今回は、GPD WIN3とNintendo Switch(通常版)を徹底比較して、どちらを購入すべきなのか徹底検証していきます。
目次
結論:ほとんどの人はNintendo Switchの方が良い
結論から言ってしまうと、ほとんどの人にとってはNintendo Switchの方がオススメです。
その理由を簡単に紹介すると、
Switchの方か良い理由
- 持ち運びが楽
- コントローラーの操作性・拡張性が高い
- ソフトウェア関連の不具合がない
- テレビモード・携帯モードの切り替えがスムーズ
- ゲーム数も豊富(Switch独占タイトルも遊べる)
両方の機器を比較して、一つずつ詳しく解説をしていきます。
GPD WIN3とNintendo Switchの比較
実際にどちらの機器もプレイして気になった違いについて、比較項目を挙げました。
比較項目
- 重さ
- コントローラーの操作性
- 画面サイズ
- 画質
- ロード時間
- バッテリーの持ち時間
- オンラインの人口
- ゲーム数の豊富さ
- OS
それでは、実際にどのような違いを感じたのか紹介します。
1.重さ
GPD WIN3とNintendo Switchの重さの公表値は下記の通り。
GPD WIN3 | Nintendo Switch | |
重さ | 550g | 398g(コントローラー込) |
GPD WIN3の方が150gほど重いのですが、実際に持ってみると違いはそれほど気になりません。
というのも、GPD WIN3の方が本体に厚みがあり全体的に小柄ということもあってか、比較的ホールドしやくすなっているので、気にならないのかもしれません。
ですが、仰向けで腕を伸ばしてプレイするようなスタイルでは、すぐに腕が疲れてしまい長時間のプレイはできませんでした。
とはいえ、Nintendo Switchも仰向けでのプレイはかなりきついですが…
2.コントローラーの操作性
コントローラーの操作性に関しては、Nintendo Switchの圧勝です。
というのも、GPD WIN3のボタンはストレスを感じるくらいに押しずらいのです。
それもそのはず、一番端にあるボタンからのクリアランスが十分に確保されていないために、親ゆびに負担がかかってしまうのです。
Nintendo Switchの端にあるボタンの中心からコントローラーの端までを計測したところ10mmでした。
一方、GPD WIN3でも同じように計測したところ、6mmしかありませんでした。
また、Nintendo Swicthにはサードパーティーのコントローラーが販売されており、拡張性も優れています。
純正のコントローラーが気に入らなかったら、社外製のコントローラーに変えられるというわけです。
しかし、GPD WIN3のコントローラーは本体と一体になっているために、交換することは不可能となっています。
この操作性の改善策としては、GPD WIN3専用の純正グリップを装着することでしょう。
いずれこちらのグリップのレビューもしますので、ご参考にしてください。
3.画面サイズ
まずは、画面サイズの公表値をご覧ください。
GPD WIN3 | Nintendo Switch | |
画面サイズ | 5.5インチ | 6.2インチ |
0.7インチの差がありますが、実際に比べてみるとかなり大きさに違いを感じます。
そもそも、PCゲームはこんなに小さい画面でプレイを想定していないことが多いため、「文字が小さすぎて読みづらい」ということが多発します。
ゲームプレイにおいての見やすさという点においてはNintendoSwitchに軍配が上がります。
4.画質
画質に関しては、GPD WIN3の圧勝です。
というのも、CPUやグラフィック性能、ストレージメモリ速度、RAMメモリの容量などなど、性能面でいえば、圧倒的にGPD WIN3の方が良いものになっています。
AAAタイトルでも安定したフレームレートが出せる性能になっています。
結果としては、超大満足です!
-
スイッチ移植版ゲームは絶対に買ってはいけない理由
きぴろ据え置きゲーム機で遊んでいたゲームが、ベットで寝転びながらできるって最高! まさかこんな高画質なゲームが携帯ゲーム機でもできるようになるなんて、技術の進歩はすごいですよね。 でもスイッチに移植さ ...
続きを見る
5.ロード時間
ロード時間については、GPD WIN3の圧勝です。
ストレージメモリの読み込み速度(公表値)を比較してみました。
GPD WIN3 | Nintendo Switch | |
読込速度 | 5000MB/s | 100MB/s※ |
※Switchの場合、内蔵ストレージが最速ですが、読込速度は公開されていないため、読込時間が同等のSamsung microSDカード EVO Plusを参考にしています。
なんと、GPD WIN3はSwitchの50倍という読込速度を誇っています。
実際のプレイでは、体感で2,3倍〜ほどロード時間が短いですが、それでもかなり早いです。
無料の大型ゲームのWARFRAMEで、最も大きい(オープンワールド型)ステージのロード時間を比較してみました。
- GPD WIN3:4〜6秒
- Switch:20秒〜30秒
大型のゲームや読み込みの多いオープンワールド型のゲームでは、よりロード時間の短さが体感できるでしょう。
6.バッテリーの持ち時間
バッテリーの持ち時間については、Nintendo Switchが優位です。
Switchのバッテリーが大きいという訳ではなく、消費電力の小ささに理由があります。
GPD WIN3 | Nintendo Switch | |
バッテリー容量 | 12,330mAh / 45.62Wh | 4,310mAh / 16Wh |
消費電力(TDP) | 15W~28W | 6~9W |
正直なところ、GPD WIN3でも大きなバッテリーのおかげで、多少消費電力を落とすことでSwitchと同程度のバッテリー持ち時間を実現可能です。
では、ばぜSwitchの方が優位だと言えるのか?
それは、GPD WIN3よりもSwitchの方が充電する難易度が低いからです。
充電の難易度
「充電するのに難しさってどういうこと」と思うかもしれませんが、充電に必要なワット数が用意できるかという点です。
前提として、充電をするためには、消費電力より大きな電力が必要となります。
例えば、Switchの場合、消費電力が6〜9Wなので、100均でも買えるような5V/2.4A(12W)の充電器でもプレイしながら充電が可能です。(スマホが充電できるモバイルバッテリーでも可)
一方、GPD WIN3の場合、消費電力が15W〜28Wなので、最低でも30W以上の充電能力がある充電器を用意しなけれいけないのです。
GPD WIN3に付属されている充電器は65Wなので、特段用意しなくても充電できるので問題はありません。
ですが、モバイルバッテリーからの充電となると、それなりのスペックのものを用意する必要があります。
例えば、スマホやタブレットの充電を目的としてモバイルバッテリーを購入した人は、最大が18Wのバッテリーではないでしょうか。
GPD WIN3では、低いWのモバイルバッテリーだと、モバイルバッテリー側に給電しようとします。
つまり、GPD WIN3をモバイルバッテリーにつなぐとモバイルバッテリーを充電してしまうのです。
それを回避するには、1ポートで30W以上の充電が可能なモバイルバッテリーを用意する必要があります。
PCを充電する目的でモバイルバッテリーを購入しない限り、大抵が最大18Wまでですので、新たに用意する必要があります。
▼GPD WIN3が充電できるオススメのモバイルバッテリー
7.オンラインの人口
オンラインについては、GPD WIN3の方が良いでしょう。
同じゲームタイトルのオンライン人口を比べた時、PC版の方が人口は多い傾向にあります。
オンライン人口が多い方がマッチングしやすくなるので、待ち時間も少なくなります。
8.ゲーム数の豊富さ
ゲーム数の豊富さについては、GPD WIN3の圧勝です。
STEAMやエミュレーターが使えるので、当然といえば当然ですね。
とはいうものの、Switchでもインディーズゲームを推すようになったり、移植ゲームが増えたりと負けてはいません。
超大型タイトルを除けば、Switchでも遊べるタイトルが多いので、気にするほどではないかなと思います。
9.OS
GPD WIN3の内蔵OSはWindows10です。
Windowsを搭載しているということは、ゲーム以外の不具合も自分で対処しなければいけません。
Windows OSにシステムの厄介ごとはつきものですので、これに対処するのが面倒臭い人は、GPD WIN3をお勧めしません。
特に、ディスプレイに接続した時(テレビモード)にしたときに、変な挙動をすることが多いです。
一方、Switchは専用のOSを搭載されており、余計な機能がないため不具合はまずありません。
逆にある程度の知識があったり、様々なカスタマイズをしたい方には、Windowsはおススメです。
MODを入れられることもWindowsならではの利点となります。
まとめ
これまで比較したものを表にしてまとめました。
優れている方には、黄色マーカーを引きました。
GPD WIN3 | Nintendo Switch | |
重さ | 550g | 398g |
操作性 | 悪い(交換不可) | 交換可能 |
画面サイズ | 5.5インチ | 6.2インチ |
画質 | 良い | 移植ゲームは悪い |
ロード時間 | 5000MB/s | 100MB/s |
バッテリー/TDP | 45.62Wh/15W~28W | 16Wh/6~9W |
オンライン人口 | 多い | 少ない |
ゲーム数の多さ | STEAM、エミュレーター、Originなど | eShop |
OS | Windows 10 | Switch OS |
では、どんな人がどちらのゲーム機が向いているのでしょうか?
これらの比較をもとに、それぞれのゲーム機に向いている人の特徴を紹介します。
Nintendo Switchに向いている人
Nintendo Switchに向いている人の特徴を挙げてみます。
Switchに向いている人
- テレビモードと携帯モードの切り替えが多い人
- 煩わしいシステムの対処をしたくない人
- Switch独占タイトルをやりたい人
Switchに向いている人を一言で表すと「とにかく手軽にゲームをプレイしたい!」という人向けですね!
Switchのデメリットは、据え置きのようなAAAタイトルができないことやエミュレーターが使えないことです。
逆に言えば、「AAAタイトルは据え置き機で割り切る」「エミュレーターは移植されているゲームで我慢する」という考えの人は、Switchの方がベストです。
GPD WIN3に向いている人
GPD WIN3に向いている人の特徴を挙げてみます。
GPD WIN3に向いている人
- AAAタイトルをやりたい人
- 携帯モードでも高画質で遊びたい人
- いろんなゲームがやりたい人
- MODを入れたい人
どちらかというと、GPD WIN3は、ある程度知識がある人向けです。
デメリットといえば、Switchの独占タイトルが遊べないということだけですね。
「ソロでオンラインに潜るんだ!」「PCのことなら任せとけ!」という人は、GPD WIN3の方が良いかもしれませんね!
GPD WIN3は、公式販売代理店がAmazonで販売を行なっていますので、入手も難しくなく、公式なので安心して購入できます。
操作性も向上のために、専用グリップも合わせて用意しておくといいかもしれません。