私立音大の学費は年間200万円以上かかってくることも珍しくなく、学費が高すぎて躊躇してしまいますよね。
私も高い学費を払って音大に通いましたが、音大に行ってよかったなと思うことが沢山あります。
ぶっちゃけ、音大に入って受けられる恩恵を考えると200万円でも安すぎると言い切ることができます。
そこで実際に「音大に行ってよかったな」と思うことを具体的な理由とともに解説します!
目次
高い学費を払ってまで音大に通うメリット
私が「音大に行ってよかったな」と思う点は5つあります。
音大に通うメリット
- 人脈ができる
- 練習室が使い放題
- 楽器も借り放題
- 学内のホールやレーコーディングスタジオも使い放題
- 大卒という肩書がつく
人脈ができる
ひとりで黙々と技術を高めるだけでは、人脈は広がっていきません。
人が集まる場所に人脈があります。
コンサートやライブをするときに人脈が無ければ来てくれるお客さんは誰一人としていないと言っても過言ではありません。
また学内での依頼も多く、エキストラや音楽制作の仕事も多くきます。
音大に入ると色々な物が借り放題
音大にある設備などを全て自費で賄おうとすると年間約1,000万円以上かかります。
年間1,000万円の内訳は以下の通りです。
- 練習室:200万円
- 楽器:500万円
- コンサートホール等:300万円
練習室が借り放題
ほとんどの音大が個室練習室を設けていることが多く、そこの学生なら使い放題というが一般的です。
実家暮らしや賃貸では気軽に音出しをして練習ができないですよね。
例えば、毎日5時間個人練習室を借りるとしましょう。
都内のレンタル練習スタジオの相場は1時間あたり1,000円前後です。
1年(365日) × 5時間 × 1,000円 = 1,825,000円となります。
182万円です。学費が安めの音大とほぼ同じの金額になります。
多い日には1日に7時間以上もの時間を練習にあてる人も珍しくありません。
そうなると練習室を借りるだけで200万円以上も費用がかかってくる計算になるわけです。
楽器も借り放題
さらに加えて音大では学生の貸し出し楽器が無料です。
もしあなたがサックス選考の人が副科としてピアノを練習したいとき、電子ピアノでさえ10万円前後しますよね。安い電子ピアノとグランドピアノではあまりにも感触が違うのでぶっちゃけ練習になりません。
しかし音大でならアップライトもしくはグランドピアノを無料で借りて練習することができます。
学内のホールやレーディングスタジオも借り放題
クラシック系の人ならばコンサートホールを借りてリサイタルや演奏会を、ポップス系の人ならレコーディングスタジオを借りてCD制作をしたりライブハウスを借りてライブをしたりしますよね。
学内にコンサートホールやレコーディングスタジオ、ライブハウスが設けていれば、無料で借りることができます。
コンサートホール大は安くても1日30万円〜+付帯設備使用料、レコーディングスタジオは6時間3万〜5万円となります。
年2回リサイタルや演奏会をするだけで70万円かかってくるわけです。
大卒という肩書がつく
私の通っていた音大の同じコース(作曲)に所属していた知人は、早い段階でほぼ全員就職が決まっていました。
その中には2年生のうちに就職先が決まってしまった、内々定をもらった強者もいます。
8人中6人が就職希望で6人全員が就職することができたんですよ。つまり就職率100%です。
今でも大卒という肩書は強いわけですね。
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音大のデメリット
とはいうものの、音大にデメリットがないわけでもありません。
音大のデメリット
- めちゃくちゃ忙しい
- 音楽で稼ぐ方法をは教えてもらえない
めちゃくちゃ忙しい
音大はあくまで大学のひとつなので、教養科目というものがあります。
要は英語とか法律など、音楽とは全く関係のないことも勉強しなければいけません。
さらに音楽教師になりたい人は教職課程を履修することになり、卒業単位の124単位とは別にさらに教職課程用の授業や教育実習をしなければなりません。
教養科目 + 専門科目(音楽理論等) + 担当講師による個人レッスン + 教職課程と普通の大学生のように遊び呆けるなんてことはまずできません。
音楽で稼ぐ方法は教えてもらえない
フリーランスの音楽家として活動するためには何かしらの実績と営業力(稼ぐ方法)が必要です。
有名音大では入るだけでも実績になりますが、大抵の音大では営業力というのは全く教えてもらえません。
「卒業をしても音楽活動を続けたい!」といってフリーターになる人も多く見てきましたが、ほとんど「飛んで(消息不明)」いってしまいました。
こういう人たちは営業力が皆無だったわけですね。
営業力を養いたいなと思うのなら音楽専門の大学ではない方がいいです。
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音大よりも複合学科の専門学校や音大がオススメ
音楽専門の大学に行くのもいいですが、様々なジャンルを取り扱っている大学や専門学校のほうがオススメです。
というのも、コラボ作品というのが作りやすかったり、映像制作の学生は音楽やイラストが欲しいなど、どんなジャンルでも学内で常に需要があります。
なので同じ学内で仲良くなった別ジャンルの人に依頼をされやすいわけです。
私の大学も様々なジャンルの学科を取り扱っており、バレエ作品や映像作品、オーケストラ、吹奏楽、アンサンブルの作曲の依頼をたくさん受けました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ここで今までのポイントをおさらいします。
音大に通うメリット
- 人脈ができる
- 練習室が使い放題
- 楽器も借り放題
- 学内のホールやレーコーディングスタジオも使い放題
- 大卒という肩書がつく
大学や専門学校のオープンキャンパスや無料レッスンに参加しまくって、自分に合うと思う学校を見つけるのが良いです。