今でこそキャンツーという言葉があり、バイクで行くキャンプを想定したアイテムも多く出てきています。
実は私はキャンツーするまでは、むしろキャンプが大嫌いでした。
それなのになぜ、こんなにもキャンプが好きになったのか。
どうしてバイクで行くことにこだわるのかを少しお話ししたいと思います。
目次
キャンプが大嫌いだった理由
先ほど書いたように、私はキャンプが大嫌いでした。
その理由は小学生〜中学生の時にボーイスカウトに入っていたからです。
ボーイスカウトでやるキャンプって、お世辞にも楽しいものとは言えないんですよね。
ボーイスカウトでは現地までキャンプ道具を背負って何十キロと歩いて行き、休みもせず設営、調理などをするのです。
隊員も3人しかおらず、一人当たりの負担が大きくなってしまっていました。
足に病を抱えていたこともあって、小学生の私の体力には無理があったのです。
そんなこんなでキャンプ=つらいものというイメージが固くなってしまっていました。
ボーイスカウトを脱退して以来はキャンプどころかアウトドアは一切していませんでした。
キャンプに行くきっかけと楽しいと思った瞬間
再びキャンプを始めたきっかけは「バイクで遠出したい」という考えからでした。
遠出した時に安く宿泊する方法の一つとしてキャンプを選んだわけですね。
そしてタナックスのミニフィールドシートバッグに2,000円のワンタッチテントとチェア、ミニロールテーブルを乗せ初めてバイクでソロキャンプに行きました。
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ソロキャンなら全てが自分のペースでできるし、ご飯もカップラーメンでも誰にも怒られない。
のんびりできるキャンプがこれほど癒されるものだったなんて想像もできませんでした。
私がキャンプにハマった理由
そしてTwitterで出会ったキャンツー仲間とキャンプをして、それぞれのキャンプギアやバイクを語っているところを見て「私ももっとちゃんとしたキャンプギアが欲しい!」と思いどんどんキャンプギアを買い込んで行きました。
買ったキャンプギアを試したくて、無理してでもキャンプに行くようになりました。
その頻度はなんと日帰り込みで週4〜5とほぼ毎日キャンプをしていました。
最終的には私の愛車であるCBR250Rをアドベンチャー化してしまうほどにキャンプ沼にハマってしまいました。
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キャンプとバイクの共通点
キャンプとバイクは全く違うようで、実はとある共通点がひとつあります。
それは自然を体で感じるられること。
胡散臭い言葉ですが、具体的には…
私のツーリングの楽しみ方は絶景を見るため、そして時にはバイクから降りて景色を見ること。
その場所で感じられる肌寒さや匂い、独特の湿度など目に見えるものだけではありません。
そして私のキャンプの楽しみ方は焚火のゆらめきや暖かさ、煙の匂い、そして淹れたてのコーヒー。
もっと分かりやすくいうと、どちらにも身を守るためのシェルターみたいなのはほぼ無いのでより自然との境界線が曖昧になり近くなるわけです。
キャンプが好きなのは日本人の血のせいかも?
実は日本では大昔から、外と中の境界線を曖昧にする建築技術が親しまれていたのはご存知でしょうか。
感の鋭い方はきっとすぐに分かったでしょう。
縁側です。
縁側ってほぼ外なのに廊下があったりと、機能的には非合理的ですよね。
やはりこういった外と中の境界を曖昧にする文化は珍しく、日本がそのひとつです。
実際に海外や現在の日本ではしっかりとした壁で隔たりを作るのを好む傾向にありますが、縁側を見ると懐かしさや特別感を抱きます。
そんな縁側の特別感を手軽に楽しめるのが、キャンプなのではないかと私は考えています。
実際に海外と日本のキャンプの仕方を見比べるとハッキリわかります。
海外のキャンプでは基本的にテントやキャンピングカーに篭りっぱなしですが、日本ではタープの下で過ごすのが好まれていますよね。
これも外と中の境界線を曖昧にしていると言えるのではないでしょうか。
私も含めて、日本人はこういう曖昧さや中間がとても好きなんですよね。
これからキャンツーを始める人に伝えたいこと
とりあえずキャンツーを始めてみたいな、と考えている人は誰かとやった方がいいです。
車ならキャンプ道具を過剰に持っていけるので、道具が足りなくて失敗する可能性は少ないですが、バイクでは違います。
キャンツーでは積載できるキャンプ道具に制限があるので、道具が足りなくなって不自由でつまらないこともあります。
なので最初の1回は必ずキャンツーに熟知している人と行って、必要なアイテムを把握した方がいいです。
初めてのキャンプがつまらないと絶対に好きになれない
キャンプは気軽に何回も行けるものではありません。
なので、第一印象がめちゃくちゃ重要になってきます。
初めてのキャンプが大雨や気候に厳しいものであるなら、やめておいた方がいいです。
私のように2度とキャンプしたくないという固定概念が染み付いてしまいます。
まとめ
すでにキャンプをしていてバイクで行くという人は珍しいと思いますが、すでにバイクに乗っていてキャンプに行ってみようと思う方は多いと思います。
先ほど書いたように、バイクとキャンプにはひとつの共通点がありましたね。
キャンプもテントと寝袋、マットさえあれば最低限できるので温かい時期に是非試してみてはいかがでしょうか?