ステイシーST-2を1年半の間に週2〜3程度の高い頻度で使ってきて、結局キャンツーで使うのをやめました。
テントとしての機能については申し分のない程しっかりとしているのですが、残念ながら私のキャンツースタイルでは合わなかったのです。
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私がステイシーST-2を使うのをやめた理由と改善案、さらに他のテントの買い替え候補などなどをじっくり解説していきます。
目次
ステイシーST-2を使うのをやめた理由
ステイシーをやめた理由を結論から言ってしまうと設営がめちゃくちゃ疲れるということですね。
ステイシーST-2をやめた理由
- 設営がめちゃくちゃ疲れる
- フル装備だとかなり重い
- デッドスペースが多い
- 冬に使えない
この4つが使うのをやめる決め手になりました。
設営が疲れる
私はステイシーを組み立てる時は必ずセルフスタンディングテープ(以後SSテープ)を使って先にフライから設営するのですが、SSテープを使うと組み立てが一気に難しくなるのです。
どういうことかというと…
- 絡まったSSテープを解いて綺麗に広げなければいけない
- ポールを湾曲にするための張力がないので、ハトメに差しにくい
- ポールが入ったからと言って自立しないので、自作のバンドで固定しなければいけない
- フライが大きすぎてポールに被せるのに体力を使う
- ずれ防止のためフライ内側のベルクロをポールに固定
ここまでやって、やっとシェルターとして機能します。
さらにグランドシートを敷いてインナーテントをつけて完成なのですが、フライを張るとこまでで早くて10分はかかってしまいます。
風が吹いていると難易度はさらに爆上がり。
とにかくステイシーST-2がシェルターとして機能しているころには、チェアもテーブルを組み立てる体力はありません。
なぜこんな面倒くさい手順を踏んでいるのかというと、雨の設営と撤収を常に想定しているためです。
同じキャンプ場で何泊もするキャンプならまだしも、私のように毎日違うキャンプ場をハシゴするようなキャンプには向いていません。
フル装備だとかなり重い
まずテント幕体で2.7kg、ポールで1.2kg、PVCマルチシート1kg、SSテープ0.4kg、ペグ&ロープ1kgで合計6.3kgとなります。
ソロテントで6.3kgですよ。
コンパクトになる割にはめちゃくちゃ重いんですよ。
6.3kg以内でもっと組み立て簡単で快適なテントなんていっぱいあります。
SSテープをやめて、PVCマルチシートからマルチグランドシート(400g)に変え、ペグを持っていかなければ3.9kgとやっと公式で記載されている重量になるのです。
デッドスペースが多い
ステイシーST-2の形状はかなり急なハの字型になっていて、テント端の部分のデッドスペースが大きくなってしまっています。
荷物こそ置くことはできますが、159cmとかなり小柄な私でも前室では振り返ることもできないくらいのスペースしかありません。
一方、インナーテント内はソロだと自分と荷物を入れても余るくらいに大きいスペースになっています。
インナーテントなんて寝るか着替えるくらいしか使わないから、インナーこの半分くらいのサイズで前室をもっと広くして欲しかったというユーザーの声も多くありました。
私も同じ意見で、小柄なのでさらにスペースを持て余してしまいます。
このスペース配分と形状のせいで、ぶっちゃけ快適とまでは言えなかったのです。
冬に使えない
冬にこのステイシーST-2を張ってキャンプをする時はインナーを使わずフライだけでシェルターを作ります。
さらにそこから風が入らないようにブルーシートで隙間を埋めたり、中で遠赤ヒーターを使ったりしてふと思ったのが「効率が悪すぎる」ということでした。
まずステイシーST-2は風通しをよくするため、地面とフライの間隔はかなり広めに設計されています。
さらにテント内が広いために遠赤ヒーターでなかなか暖まらない。
薪ストーブもインストールするのに適した場所がなく、インストールには何かしらの機能を犠牲にしなければならない。
と真冬に使うにはちょっと不便なことが多すぎるわけです。
まあ夏でも冬でも使えるテントなんてありませんが、多少の工夫で冬でも使えるテントであったらいいなと強く思いました。
決して安いテントではないので、冬用テントを買い足すのには抵抗がありますので。
ステイシーST-2の代替案
ステイシーST-2の代わりになるテントの候補を考えました。
候補条件
- 雨の中でも快適に過ごせる前室
- 設営、撤収が簡単で体力を使わない
- 工夫次第でオールシーズン使える
DODワンタッチバイクインテント
私が最初に購入してようとしていたテントで、転売ヤーによって価格が高騰してステイシーと同じくらいになっていたためやめました。
結局こちらに買い替えたわけですが、設営も撤収もめちゃくちゃ簡単で最高ですね。
初めからこれにしていれば良かったです。
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ネイチャーハイクHiby3
DODバイクインテントと並んで候補に上がったネイチャーハイクHiby3はワンタッチではありませんが、ポールをスリーブに通すだけでインナーテントも組み立てられるという設営の手軽さが良いですね。
バイクインテントやステイシーST-2に比べると前室は小さくなってしまいますが、コンパクトさと耐風性はバツグンです。
One Tigersワンポールテント
いくら自立式テントでも結局ペグ打ちしなければいけないのなら、いっそ自立じゃなくても良いのではないかと思いワンポールテントを検討しました。
まずオールシーズン使えるものが多く、薪ストーブをインストールできるものであれば冬でも使えます。
コット泊がメインならインナーテントもいらないくらいなので、荷物も最小限まで減らすことができます。
ただやはり今までのキャンプ場でペグが打てる地面だったかというと、そうではなく地面が硬すぎて打てないところも多かったのです。
となると、どうしても自立の方が良いという結論になってしまったので今回は見送りました。
まとめ
テントの性能面を見ればステイシーST-2は素晴らしいと言えますが、全てが手放しで良いと言えるわけではありません。
近場のキャンプ場で1泊程度なら全く気にならないのですが、何泊もとなるとやはり見過ごすことはできないのです。
もちろん日本一周には向きません。
ステイシーST-2を購入を検討している方は自分のキャンプスタイルに合っているかもう一度考えてみてください。
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