バイクの二人乗り(2人乗り)は今でこそ法律で認められていますが、少し前まで違いました。
2005年の法改正によって高速道路の二人乗りが解禁された理由はアメリカからの圧力というのは有名な話です。
ところがそれは裏の話で、公にするときは国としてそんなことを言うわけにもいけませんよね。
そこで、この法改正の時に高速の二人乗り解禁の理由は、
ということで解禁になりました。
ぶっちゃけ、かなり苦しい言い訳ですね笑
とはいえ法を変えるのは、とても大変なこと。
この二人乗り解禁の背景と経緯、そして裏話を知っている人から聞いたお話を紹介します。
バイクの規制緩和はハーレーのおかげ!?
1996年以前までは大型と普通と分けられていたわけではなく、自動二輪免許の一つだけでした。
教習所で取れるのは中型限定と呼ばれ、400ccまででした。
それ以上の排気量のバイクに乗るには合格率2〜3%の一発試験(限定解除)をしなければいけません。
これが原因で日本国内の大型バイクの売上や外国車の輸入量は著しく少なくなってしまいました。
大型バイクの教習解禁
この日本の海外バイクの輸入量の少なさに声を上げたのが、ハーレーダビッドソンです。
これを聞いた他の国外のバイクメーカーも「そうだ!そうだ!」と次々と声を上げていきました。
日本で大型バイクが普及しない理由を追求したとろ、日本の二輪免許の取得難易度の高さが原因で人口が少ないことを問題として取り上げられることになったのです。
日本はアメリカの傘下にあるので、アメリカの要求(圧力)とその他の国からの視線で改正をせざるを得なかったということです。
そして1996年の法改正で大型二輪と普通二輪に区別されて、大型二輪の教習が解禁されました。
この話はかなり有名ですね。
高速道路の二人乗り解禁
大型二輪の教習が解禁され大型バイクの人口は増えつつあったのですが、なかなか売上は伸びませんでした。
それを気にしたハーレーダビッドソンは、さらに高速道路での二人乗りを禁止していることが問題であるとしました。
確かに、大型バイクは高速でとても気持ちの良い走りをしますよね。
2人乗りも中型バイクに比べればとても楽です。
そんなバイクを持っていても、好きな人(例えば彼女や奥さん)を乗せて高速で遠出することができないのです。
せっかくの大排気量なのに確かにこれは勿体ない気がします。
そして、2005年に高速道路の二人乗りが解禁。
またもやアメリカの圧力によってバイクの法が緩和されました。
公にした高速道路の二人乗り解禁の理由が面白い
ここまで書いてきたのが裏の話で、国としては「アメリカの圧力で法律を変えました」なんて国民に言えませんよね。
しかもこれまで日本では一般道路でさえ二人乗りは推奨しない、むしろしてはいけないと呼びかけていました。
頑なにバイクの二人乗りは良しとしていませんでした。
今まで「ダメ!絶対!」と言っていたものを解禁するというのは相当な理由が必要なはずです。
では一体どういう理由を公表したかというと...
としたのです。
確かに2人乗り中は同乗者のために、かなり安全運転を心がけますよね。
本当に安全かは置いておいて、言い得て妙とはこのことですかね。
危険としていたものが、安全と言い張るのは本当に面白いものです。
その他の理由として考えられるのは、政府に寄せられた意見書で
「交差点や歩行者が多く、交通の流れが複雑かつ危険な一般道路で二人乗りを許可しているのに、高速道路は曲線路の視距離が良好かつ高い安全性で設計され、尚且つ二輪の事故発生率が少ないとされているのに許可していないのか」
というのもありました。
参考:https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/142/syuh/s142013.htm
免許証の裏面のミヒツは3年過ぎたか
バイクの免許を取得すると必ず裏面に何年の何月何日に取得したかというのが記載されます。
普通自動車を取得しても書かれないのに、なぜバイクの免許だけ裏面に書かれるのですしょうか。
裏面に記載される理由は、高速道路で2人乗りができるかどうかを判断するためだそうです。
取得から3年までは免許取得日の記載がされ、記載されていたら高速道路で2人乗りできないというわけなんですね。
免許取得後3年を過ぎると二人乗りの2人乗り制限が解除され、次の免許更新で裏面の記載も消えます。
その他のバイク規制緩和
この高速道路の二人乗り解禁後にも、二輪免許制度の緩和という方向になっています。
最近でいえば2018年に125ccまでのバイクに乗れる普通二輪小型限定(原付2種)の最短取得日数が3日から2日になっています。
また普通自動車免許を持っていれば125ccまでの原付に乗れるように検討しているそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
こちらは二輪教習員に聞いた話で、法改正時に警察庁から言われたことを経験談として教えていただきました。
二輪教習員曰く「こんな笑い話はないよな」
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