特にフルカウルのバイクだとポン付けできるスクリーンって全くありませんよね。
私は以前どんなバイクでもポン付けできる可変スクリーンを紹介しました。
-
【バイク】汎用ウィンドスクリーンを徹底レビュー
私は仕事の関係で月2回の頻度でロンツー(仕事)します。 片道300kmなのですがとても疲れるので何か対策をしなけれなばと、様々な商品を購入しました。 可変ウィンドスクリーン ゲルザブ ウィンカー イン ...
続きを見る
それを流用してさらに大きなスクリーンを自作してみました。
目次
自作スクリーンで必要なもの
まずスクリーンを作るにあたって用意する道具と材料を揃えましょう。
材料を揃える
材料
- 可変ウィンドスクリーン
- アクリル板3mm
まずバイクへのスクリーン固定方法についてです。
フルカウルのバイクだと自作スクリーンをつけるにはかなり至難の技となってきます。
標準スクリーンを型にする方法もありますが、今回はポン付けできることを重視して以前紹介したHOZAN照明の可変ウィンドスクリーンを流用します。
スクリーン本体となるアクリル板の厚さですが、3mmをオススメします。
強度にもよりますが、100km/hで走行した時の風圧に耐えられる最低限の厚さになります。
これ以上の厚さでもいいのですが、個人で曲げ加工するには3mmくらいまでが限界です。
私が使用したのはアクリサンデーEX版という太陽光や雨風による変色や劣化が少ない素材で、スクリーンに使うにはぴったりです。
カラーもたくさんあり、スモークにしたい人にもオススメです。
大きさはA3あれば十分です。
この2つで大体4,500円くらいになります。
道具を揃える
用意する道具
- プラ板用ノコギリ
- 熱湯(電気ポッド、やかんでも可)
- 紙やすり(サンダー可)
- キリ(インパクトドライバー可)
こちらはアクリル板に加工するとき必要になってくる機材です。
当たり前ですが電動工具があるほうが楽ですので、お持ちなら是非使ってください。
アクリル板の加工
まずはアクリル板をスクリーンの形にしましょう!
主なステップは大きく分けて下書き、切り出し、曲げ、ねじ穴開けの4つになります。
最初に切り出してから曲げたほうが楽ではあるのですが、複雑な形で切り出したときに割れやすくなったり綺麗に曲げることが難しくなるので私は先に曲げをすることをオススメしています。
1.下書き
最初に最終形となる形を水性ペンなどで下書きをしましょう。
曲げたり、形を整えるため削ったりするので小さくなることを考慮して、少し大きめに書いておくと良いです。
下書きが書けたらその線をカッターなどで深く切り込みを入れてください。
切り込みを入れるのはアクリル板をカットする時のガイドとなるので真っ直ぐ切りやすくなります。
2.曲げ
アクリル板を曲げるには熱を加える必要があるのですが、方法は様々あります。
ですがバイクスクリーンの形にするときには熱湯に入れる、もしくはかけてあげるのが最も簡単で適しています。
一番良いのは大きな鍋で煮込んでしまうのが楽ですが、A3のアクリル板を入れられる鍋はそうそう持っていないと思います。
なので時間はかかりますが、電気ポッドで熱湯をぶっかける方法でもOKです。
そして熱湯をかけて曲げる時の注意として、熱した面が伸びるように曲げなければいけません。
つまり熱湯をかけた面の反対方向に曲げるわけですね。
向きを間違えても曲げることはできますが、割れやすかったり曲げるのに時間がかかったりします。
できれば曲げる向きを意識しましょう!
反りが大きいほどスクリーンの強度が上がります。
3.切り出し
カッターで切り込みを入れたところを、さらに深くカッターで切り込みをいれましょう。
厚さの半分以上の深さに切れ込みが入ったら、勢いよく割りましょう。
ただしこの方法は直線でカットする場合です。
曲線をカットする場合は糸ノコなどで地道に切っていくほうが確実です。
切り出しが完了したら、切り口が鋭利になって危ないので紙やすりなどで角を丸くしましょう。
アクリル板の厚さが薄いものを選んだ場合や上手にやすりがかけられない場合はドア用モールを使うと確実です。
4.ねじ穴開け
キリやインパクトドライバーでスクリーンにねじ穴を開けます。
可変ウィンドスクリーンのスクリーンのねじ穴に合うように2つ開けましょう。
ちなみにこの作業が一番スクリーンが割れやすいです。
どんなに慎重にやっても割れる時がありますので、その時は諦めましょう。
またクラック(ヒビ)が入った時はスクリーンの強度が大きく落ちますので、パテなどで埋めてあげると良いです。
自作スクリーンの組み立て
可変ウィンドスクリーンについている固定金具を外し、自作スクリーンへ取り付けます。
そして後は可変ウィンドスクリーンと同じようにバイク本体へ取り付ければ完成です。
自作スクリーンの効果
自作スクリーンを使って高速道路、雨天を1週間ほど走行しました。
自作スクリーンにして感じたメリットは以下の通りです。
自作スクリーンのメリット
- 100km/h付近での走行がめちゃくちゃ楽になる
- ヘルメットのシールドに虫がつかなくなった
- 乱気流は意外と発生しない
元のスクリーンに比べて高さが110%アップ(12cm→25cm)というところでしょうか。
100km/h付近での走行がめちゃくちゃ楽になる
これは可変ウィンドスクリーンでも同じことを言いましたが、肩までは風を避けれていなかったんですよね。
しかしスクリーン本体が大きくなって目元の上辺りまで風を流してくれるので肩がものすごく楽になりました。
100km/hでも超低速走行時くらいの風圧です。
しかし以前、腕には風が当たりますね。
当たり前ですが、これはばかりは仕方ありません。
そして雨天の高速走行時は風圧で水がレインコートに染み込みにくくなりました。(胴体だけは)
雨は普通に被ります。
ヘルメットのシールドに虫が付きにくくなった
田んぼを走ると小さい虫などがスクリーンにみっちりと張り付いていました。
ヘルメットのシールドに虫がつくと精神衛生上あまり気持ち良いものではありませんので、夏場でも割と重宝するかもしれませんね。
乱気流は意外と発生しない
大きなスクリーンを装備した時に不安になるのが乱気流です。
これのせいでスクリーンがブルブル震えたりしますが、この自作スクリーンでは乱気流は発生しませんでした。
その理由としては標準スクリーンと自作スクリーンの間に隙間があり、その隙間から入ってくる風でうまい感じに風の流れができているのではないかと考えます。
もちろん多少は揺れてしまいますが、気になるほど大きく振動してしまう事はありませんでした。
まとめ
排熱が上半身まで来てしまうのではないかと思いましたが、これも感じられませんでしたので今のところデメリットはありません。
しいて挙げるとすれば私のデザインのダサさでしょうか。
アクリル板はそこまで値段が高いものではありませんし、固定具は使い回しができますので第2段を制作してみるのも良いですね!
また再度、挑戦してみようと思います。
またスクリーン以外にもハンドルアップスペーサーやサイドバッグサポートステーなどを自作していますので、気になったら参考にしてみてください!
-
ハンドルアップスペーサーを自作してバイクの腰の痛みを改善!
スポーツタイプのバイクは他のバイクと比べ前傾姿勢になるようなライディングポジションになります。
そのためスポーツタイプのバイクは長時間の走行にあまり向いていません。
そこでライディングポジションを改善させるハンドルアップスペーサーを導入すると長時間の連続走行も可能となります。続きを見る
-
500円でサイドバッグサポートを簡単自作する方法!
サイドバッグサポートを格安で簡単に自作する方法を紹介します!
続きを見る