自動車やバイクと違って気軽に買えてしまう原付ですが、勢い余って購入してしまい、何を準備すれば良いのか分からず困っているという人もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、ナンバープレートを取得し、自賠責保険に加入するだけで原付に乗ることは可能です。
その他、この記事では、具体的にどんな手続きをしてナンバーを取得するのかや、自賠責保険とは何かというのも初心者にもわかりやすくご紹介します。
目次
原付を購入して乗るまでの流れ
原付に乗るまでの流れ
- 原付を購入
- ナンバープレートの取得
- 自賠責保険に加入する
- 任意保険に加入
この中には専門的な手続きもあるため、一つずつ詳しく解説していきます。
ナンバープレートの取得
原付を購入したら、まず最初にすることがナンバープレートの取得です。
購入したお店がナンバーを取得することも多いですが、原付の場合、お客さんに任せることも珍しくありません。
自分でナンバープレートを取得する場合は、市町村の役所で行うことができます。
ナンバーを取得するために必要な書類は下記のとおりです。
ナンバー取得に必要な書類
- 軽自動車税(種別割)申告(報告)書兼標識交付申請書
- 販売証明書
- 所有者の印鑑
- 所有者の本人確認ができるもの(免許証OK)
これら4つの書類を持って、お住まいの役所の税課に持っていきましょう。
【軽自動車税(種別割)申告(報告)書兼標識交付申請書】
軽自動車税(種別割)申告(報告)書兼標識交付申請書とは軽自動車のうち原動機付自転車・小型特殊自動車を登録する際に使用される書類です。
つまり、原付や特殊小型のナンバーを取りたい時に使われる書類ですね。
こちらの書類は役所によって書式が違うので、役所で書類をもらうか、各役所のホームページからPDFをダウンロードできます。
大抵の場合は、ホームページに記入例も一緒に掲載されていますので、PDFを印刷して事前に書いて持っていく方がスムーズに手続きできるでしょう。
【販売証明書】
販売証明書はお店で購入した時にもらえる書類で、その名の通り、販売を証明するものです。
こちらの書類はお店で購入した時、お店から貰えます。
もらっていない方や紛失してしまった方は、お店に連絡をして販売証明書を発行してもらいましょう。
万が一、手元に販売証明書が無く、なんらかの事情でお店からも貰えそうにない場合(ネットで購入したなど)は、車名、車台番号、総排気量、購入年月日、販売者名の分かるページを用意して役所に持っていきましょう。
【所有者の印鑑】
原付の所有者、つまり乗る人の印鑑を持っていきましょう。
ちなみに、所有者と実際に乗る人が別の場合では、所有者の印鑑が必要になります。
【所有者の本人確認ができるもの】
原付を所有する人の本人確認ができる書類が必要になります。
基本的には免許証があればOKです。
ナンバー取得までの時間
ナンバープレートの取得は1日(1〜2時間ほど)で終わります。
書類を提出して手続きが終わると、その場でナンバープレートが渡されます。
持ち帰ったナンバープレートは、自分で原付に取り付けましょう。
自賠責保険の加入
ナンバープレート取得後は自賠責保険に加入しましょう。
自賠責保険は必ず加入しなければいけない保険で、加入せず走ると違反になります。
自賠責保険の加入はすでに加入している保険会社からも加入できますが、コンビニからも簡単に加入できます。
コンビニからの加入なら、24時間365日いつでも好きなタイミングで申し込んで加入でき、自賠責保険に加入している証明でもあるシールもその場で貰えます。
コンビニでもらえる、自賠責保険のステッカーをナンバープレートに貼り付けてください。
自賠責保険の料金
- 12ヶ月:7,060円
- 24ヶ月:8,950円
- 36ヶ月:10,790円
- 48ヶ月:12,600円
セブンイレブンで加入する方法
1.ネットで事前予約
事前予約を完了すると、「予約登録完了」画面が表示されます。
「ネット予約登録ID」と「パスワード」を控え、近くのセブンイレブンへ行きましょう。
2.マルチコピー機で申し込み
マルチコピー機のメニューから「保険」⇒「バイク自賠責保険」⇒「インターネットで予約登録をされたお客様」をタッチ。
画面の案内に沿ってお申し込みをし完了すると、「払込票」が印刷されます。
3.レジで支払い
払込票をレジへ持っていき、保険料を支払うと「ステッカー(保険標章)」「自賠責保険のしおり」「払込票」を貰えます。
必ず受け取って、紛失しないようにしてください。
4.マルチコピー機で証明書を印刷
支払い完了後、再びマルチコピー機に戻り、払込票に記載されている「証明書印刷番号」を入力し、自賠責保険証明書を印刷してご契約お手続き完了となります。
ローソンで加入する方法
1.Loppiで申し込み
Loppiトップ画面で「各種サービス」を選び、表示された画面で「ほけん」を選択します。
「バイク自動車保険」を選択し、画面の指示に従って手続きを進めます。
2.申し込み券の発行
手続きが完了すると「申込券」が発券されるので、レジへ持っていきます。
3.料金の支払い、書類の受け取り
レジで料金を支払うと、ステッカーや契約書類を貰えます。
ファミリーマートで加入する方法
1.事前申し込み
スマホ・パソコンからネットで事前申し込みをしてください。
ネットの事前申し込みが完了すると、メールに支払い用のバーコードが届きます。
2.レジにて料金の支払い
メールに記載されている支払い用バーコードをレジで読み込ませて、料金を支払います。
3.受け取り
支払いが完了すると、ステッカー、自賠責保険のしおり、自賠責保険証明書印刷券を貰えます。
4.保険証明書の印刷
v店頭のマルチコピー機で保険証明書を印刷します。
任意保険の加入
自賠責保険とは別に、任意保険にも入っておきましょう。
任意保険は必ず入らないといけない保険ではありませんが、通常入っておくことをオススメします。
任意保険に入っておけば、万が一事故をしてしまった時に、自賠責保険ではカバーできないところまで保証されます。
原付なら各保険会社のファミリーバイク特約を使うことによって、保険料はかなり安くなるので、ぜひご検討ください!
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原付の手続きで注意すること
原付を乗るための手続きで注意したいことは3つです。
- 乗る予定の原付でナンバーを取りに行ってはいけない
- 自賠責保険に入る前に乗ってはいけない
- 自賠責保険証は常に携帯しておく
乗る予定の原付でナンバーを取りに行ってはいけない
すでに気づいている方もいらっしゃると思いますが、これからナンバーを取得しに行く原付にはナンバーはついていません。
ナンバーがついていないまま走ってしまうと違反になり、違反点数の加点と違反金を払うことになります。
乗る予定の原付で、絶対にナンバーを取りに行かないようにしましょう。
自賠責保険に入る前に乗ってはいけない
こちらは前述した通り、自賠責保険に入っていない状態で走ってはいけません。
同じく、違反点数の加点と違反金を払うことになります。
自賠責保険に加入するまでは、絶対に乗らないようにしてください。
自賠責保険証は常に持っておく
実は、原付に乗る時には、必ず自賠責保険証を持っていなければいけないと法律で決まっています。
自動車損害賠償保障法第8条において「自動車は、自動車損害賠償責任保険証明書を備え付けなければ、運行の用に供してはならない」
こちらも上記2つと同様、携帯せずに走ってしまうと、違反点数の加算と違反金を支払うことになります。
また、コピーはNGで、必ず元本でなければなりませんので注意しましょう。
自賠責保険証は原付のシート下などに常に保管するようにすれば、忘れることはありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか!
この記事では原付を購入して乗るまでの流れを解説しました。
【この記事のおさらい】
原付に乗るまでの流れ
- 原付を購入
- ナンバープレートの取得
- 自賠責保険に加入する
- 任意保険に加入
また、原付の手続きで注意することも併せて紹介しました。
- 乗る予定の原付でナンバーを取りに行ってはいけない
- 自賠責保険に入る前に乗ってはいけない
- 自賠責保険証は常に携帯しておく
原付の手続きは難しい印象ですが、一つずつ確実にやれば誰にでもできるものです。
注意点も守って、楽しい原付ライフを送りましょう!
購入ではなく、原付を譲り受けた人はこちらの記事をご参考にしてください。
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